2014年12月5日金曜日

141205 警察の管轄

住宅を建築する際に、埋蔵文化財の該当地域かどうか確認する必要があり、該当するのであれば調査をしなければなりません。

以前のブログに書きましたが、調査をするとなれば、その為に時間を2週間ほど空けなければならず、当然着工が遅れる事になります。

今回の新築工事の敷地も該当し、半月前に調査が終わったのですが、昨日市役所の埋蔵文化財担当からこのような書類が送られてきました。






出土品が鑑定され多結果、正式な文化財として登録されたそうなのです。

今までも、住居跡とか土器とかは出てきたことが何度かありましたが、出土品が文化財の認定を受けたのは初めてです。これは春から縁起がいいですな。




ところで、この書類の宛先を見てみると、なんと警察所長です。

警察は、一般的に想像する交通整理とか防犯などの業務のほかに、意外な事も業務としているのですね。

昔に比べて変わってはきているのでしょうが、外国に比べればまだまだ日本は安全だし、日本の警察はホント素晴らしいです。

ご苦労様です。

2014年11月4日火曜日

141104 秋

11月になり、山もだいぶ色づいてきました。

河口湖の現場に行く途中のお気に入りの風景です。


奥が河口湖。その奥左が富士山のすそ野です。


ところで、ここ数年秋になると事務所の庭で同じキノコを目にします。

事務所の庭は松林なので、マツタケ希望なのですが、生えてくるのはこんなキノコ。




表面はシットリしたパンのようです。よく虫などに喰われているので、食べられるのかと思ったりもしますが、傘の裏を見てみると、


直径8㎝位です

こんな感じです。

傘の裏には、シイタケのような放射状の筋が全くなく、海綿のようになっています。

画像検索してみても何のキノコかわかりません。

触ると表面には少し粘り気を感じるので、もしかしたら「天然なめこ?」と一瞬思いましたが、その程度の判断でこの海綿キノコを食べる気には当然なりませんので、とりあえず写真を撮りました。



これから寒くなってきますので。みなさま、お風邪などひかれませぬよう。




2014年10月13日月曜日

141103 山梨の理想の家のきまり2

巨峰(ぶどう)が4房あったので、ジャムを作ってみようと熟れるまで取っておいたのがもう限界になってきたので、今日ジャムを作ってみました。

正しくは、まだ鍋でグツグツ煮ている最終なのですが、ジャムってただ煮るだけでできるのでしょうか?

まあ、元はそのままでも十分美味しい巨峰なので大丈夫でしょう!


巨峰は大粒なので鍋いっぱいになりました

そしてご覧のとうり、ストーブです。

ここでも何度か書いたような気がしますが、昨年事務所にペレットストーブを入れました。そして、冬に向けて先日掃除をしたので、今日は少し寒いので試運転。

もう薪で火をつけるのもバッチリです。そして半年ぶりに炎が帰ってきました。




昔から薪ストーブのある生活にあこがれてきましたが、煙突の都合から事務所には付けられず、ペレットストーブだと簡単な通気管だけで設置できる事を知ったのが2年前。

検討を重ね、昨シーズン設置したペレットストーブは、想像以上の心地よさで、冬が終わるのが残念なほどでした。

燃料を使って室内を暖めるという基本的な役割だけでなく、炎が見えること、調理ができる事、この2点がプラスされることで、心地よさが何倍にもなるのです。

薪ストーブなら当然両方満たしていますが、事務所に入れたさいかい産業のSUMITAというタイプもペレットストーブでは珍しく調理ができます。(ペレットストーブのほとんどは上で調理はできません)

僕的には、暖房するついでに、炎が見え、調理ができれば合格でなので、最近またよくお目にかかるアラジンの石油ストーブなどでもOKです。

現状の日本では、暖房エネルギーを得るために、はるか遠い国の顔も見えない人から燃料を買って、そのお金がドバイなどの近代的なビルとかに変わったり、テロや内戦の原因の大きな一因になったりしています。

かたや、近くの山からとってきた燃料を、顔の見える人から買って、その事は、山の保全にも一役買うとなると、薪やペレットなどのバイオマス燃料を使うべきであることは言うまでもありません。

ただ、それも設置場所によって多少は変わってきます。仕組みが単純であるため煙や匂いが出たりするので、街中の家が密集した所には不向ではあります。

ボタン一つで、部屋が暖かくなったりお湯が出たりというのは、確かに便利なのですが、その便利さと引き換えに、もっと大切な事を捨ててしまっているのが現代の生活だと思います。

それは、冬寒い日に炎を見ながらストーブで調理をしてみればわかります。


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2014年10月8日水曜日

141008 巨木

前のブログでは書いたことがあるのですが、僕のマイパワースポットは「金峰山」と「河口浅間神社」です。

詳しくは前のブログを見てもらう事にしたいと思いますが、僕は特に「河口浅間神社」の素晴らしい巨木の森の事は、会う人会う人に話をしています。

先日、今度、某会報誌に紹介しようと写真を撮ってきたのですが、あいかわらずの迫力でした。


富士山の世界遺産構成施設に含まれていおるので、昔に比べて人が増え、幹の周りには柵ができていました。



あらためて思うのですが、木は「時間の貯金箱」です。

いったん切ってしまったら元に戻すには同じ時間がかかるので、木を切る際はよくよく考えなければなりません。

材料などとして有効利用するならともかく、「じゃまだから」などいう理由では、よくよく考えてもらいたいと思います。

当然、植える時も将来をよく考える必要があります。

人間は木と共存すべきだと思うのですが、でもでも、それは人間の都合でなかなか難しい。

街路樹などでも、路盤が舗装されているものだから、葉っぱがアスファルトに落ちて掃除しなければならないとか、枝にとまった鳥の糞で汚れるからとかで、無残に枝を切られてしまった場面を目にします。

この単純な現象が共存を妨げているように思います。

紅葉の頃には、舗装面に落ちた葉っぱを掃除してかき集め、それは多分焼却されるのでしょう。手間やお金が掛かりますし、土に戻せば養分になる葉っぱを焼却しているなんて、二重の無駄です。

舗装をしないなんてことはもう無理なので、葉っぱが落ちてもそのままにしておける、スポット公園のような小さな森を街の中に沢山作るしかないのでしょうか?

パリで、ドミニクペローの国立博物館や、ジャンヌーベルのカルティエ財団美術館の緑の使い方を見たときは衝撃を受けましたが、考えてみると両方とも葉っぱのことはあまり気にしなくていいような気がします。

あと先日京都に行って来たのですが、京都はどうだったかな?


伊根の舟屋まで足を延ばしてきました

まとまりのない文章ですが、今日はこのへんで。






2014年10月2日木曜日

141002 捨て場のないゴミ

大規模な建築物は、使用する電力も大きいので、必要によってキューピクルと呼ばれている高圧の受変電施設を設ける事があります。

よく外で見かける、フェンスで囲われた白っぽい大きさ3畳程(もっと大きいやつもありますが)の鉄の箱です。



今現場が動いている改修物件では、設備機器の入れ替えによるキューピクルの改修が必要になり、中に入っているトランス(変圧器)を取り替える事になりました。

新しい物と交換したのですが、そこで問題が発覚しました。


取り換えたトランス 「PCB混入の可能性あり」とのシールが張ってあります。



と言うのも、昔のトランスで使用されているオイルには、PCBと呼ばれるポリ塩化ビフェニルというダイオキシンのような毒素が含まれており、簡単には処分できないそうなのです。

聞いたところ、国の処分に対する方針もまだハッキリしておらず、今のところある処分施設も満杯状態。処分できない場合は、鉄の容器に密閉して各自で保存しておくしかないそうなのです。



アスベストと同じで、安くて使いやすいので昔の電気製品などにも多く使用されており、色々な建物が改修される時代に入った今からは、まだまだたくさんのPCBが出てくるそうなのです。

建物やインフラ施設など、今後数多く改修を日本中でしなければならない時代には入るのに、使われている材料に、やれPCBだアスベストだのと簡単に処分することができず、処分できたとしても莫大な費用がかかる厄介な物質が含まれているとなると、物理的にもコスト的にも日本(いや人類は)どうなってしまうのでしょうか?

考えただけでも恐ろしくなります。




秋ですね。

事務所の上の敷地に栗の木が生えており、秋になると傾斜なので上からたまに栗のイガが転がってきます。

見たとうり持つとトゲでかなり痛いのですが、放っておいてもいずれは土に還ります。

優しい顔して実は怖いPCBと真反対に位置するものです。

2014年9月18日木曜日

140918 山梨の理想の家1

ブログだいぶご無沙汰してしまいました。

その間に、土砂災害があったり、デング熱が出たりと、昔では考えられなかった様々な良くない出来事が起こっています。

住まいを考える上で、環境や社会の事をよく考えていかなければならないと、近頃より考えるようになりました。

そんな危機感からもありますが、最近「山梨の理想の家」というものを真剣に考えてみようと思い、いくつかの「決め事=カタ」を決める事にしました。

「そうだ!カタデザインってのは、そういう事だった」。

今まで意識して実践してきたつもりなのですが、より明確にするため、このブログを利用して書き出してみようと思います。



エアコンは隠す

1つ目はこれです。

学校現場でも、最近はエアコンを取り付ける事が多くなってきました。

昔に比べ、夏場の最高気温が明らかに高くなっているのに、ほとんど昔と同じようなスタイルで授業を受けていたのでは勉強に身が入るわけがありません。

僕が住んでいる甲州市は、甲府盆地のヘリの部分にあたるので甲府などより気温が2度ほど低いのですが、最近市内の僕の実家では、3台目のエアコンを入れたようです。

どちらかと言えば我慢強いと思われる僕の両親が、たまらずエアコンを設置しなければならないほど、夏は暑くなってきているのです。

夏の暑さに対して、エアコンなしでは済ますことができなくなってきました。



理想の家としてありがちな、「自然の風を生かしたプラン」。当然いつも意識しています。しかし、それは外気がそれほど熱くない場合のことです。

前述のように、これからの住宅はエアコンありきなのですから、そうなると問題はその設置場所なのです。

せっかくの雰囲気を考えて設計した空間に、「取って付けた」ようなエアコンが壁に付いているのは我慢なりません。ですからエアコンは隠すのです。


天井の黒光りする板の一部をスリット上にし、その中にエアコンを設置してあります。ほとんど目立たず、効きもばっちりに仕上がりました

これは屋外機にも言えることです。

考えてひと手間加えるだけで、意外と簡単に隠すことができます。要は意識しているかしていないかだけなのです。

住宅でもエアコンは隠したい。これが1つ目の理想です。


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2014年7月3日木曜日

140703 世界遺産と こぴっとしたホテル 2

7月ですね。

もう一年半分過ぎてしまいました。


そんなこんなで、今回は後半です。名護市庁舎以外で気になった事を書きます。





朝庁舎をみて、街中をブラブラしながら帰る途中で見かけたこのあたりの古い家です。






最近の沖縄の家は、ほとんどがこんな感じなのですが、ところどころに、いわゆる民家が残っています。

形や構造は以前竹富島で見たのと一緒なのですが、どの家も各家庭で、植栽なり、植木鉢なりの緑で家を飾っています。竹富島はまわりが全部そうだったから気が付きませんでした。

台風から守ってくれたのか、食用になったのか、何かの理由もあったのだと思いますが、沖縄の人は昔か緑と共に生きてきたのでしょう。

昔の、このような家がほとんどだった頃を想像してみました。さぞかし豊かな集落?だったと思います。そして、いじめなんか全然無い世界だったんじゃないのかとも思いました。




庁舎の敷地に生えていたバオバブの木?



普通は地面にある量水器が壁にあります。台風での浸水に備えて?





街中のアーケードで見かけた色ガラス。下のように庁舎でも使っている影響でしょう。

元をたどればこれもコルビュジェです。コルビュジェはやはり偉大な建築家です。










あとは、やはり基地問題。たぶん上の写真はオスプレイだったような。







夜も飲みに行く時間もなく、地元の人からそんな話を聞く機会がなかったのが残念だったな~と思いながら、朝ホテルで朝食を食べていたら、ちょうどテレビで「花子とアン」を放送していました。

「そうだ!せっかくだからせめてホテルのお姉さんに甲州弁で話してみよう」と思い、食後、フロントで「ここは、こぴっとした良いホテルじゃんけ!」と完璧な甲州弁で話しかけてみました。

一瞬間が開いたもの、「山梨の方ですか?」という感じですぐに解ってくれ、おかげでささやかな地元の人との触れ合いができました。

朝ドラの力恐るべし。「こぴっと」はもう全国区です。






今回の旅は、ハードでしたが、庁舎をみることができたので、それだけで満足でした。

でもやはり海はきれいだし、沖縄は良いところですね。次回があるなら、御嶽とかにも行ってみたいし、1週間くらいノンビリしたいものです。

2014年6月18日水曜日

140616 世界遺産と こぴっとしたホテル

先日研修で沖縄に行く機会があり、ついでに学生時代から行きたかった名護市庁舎を訪ねてきました。

那覇から名護まではバスで約2時間です。午後出て翌日の午前中には那覇に戻ってこなければならなりません。外観は翌日朝早起きして訪ねるとしても、なんとか5時までに着かなければ内部をみることはできません。

幸い、バスを降りたすぐのところが庁舎だったので、感動のご対面。そしてギリギリのところで就業時間に間に合いました。



翌朝、海沿いをランしがてら再度ご対面。

建築をみるのは、やはり朝に限ります。特に名護市庁舎は「開かれた庁舎」なので3階のテラスまでどんどん入ることができ、人気のない建物をゆっくり見て回ることができました。



南の海側から。有名な56のシーサー。


同じく海側。スロープで3階まで上がれます。


シーサーの後ろ姿。



陸(街)側を3階のテラスからみる。


内側の中庭?部分。


街側のアサギテラス。海側と街側で表情が全く異なります。



屋根の詳細


手すりの詳細

写真をモノクロにしてみましたが、色が気になる方はググってみて下さい。

今まで幾度となく図面をみたり写真を見たりして想像していたので、驚きとか発見というより、あこがれのスターにやっと会うことができたような印象でした。

四本柱とか、風の道とか、テラスとか一見無駄なようなものが、職員の方の努力もあるのでしょうが、現在の使い方や設備もおおらかに受け入れている感じです。

沖縄という独特の風土から生まれ、時間をかけて育ってきた、生き方のお手本のような、奇跡のような建築でした。

コルビュジェの建物が世界遺産なら、名護も世界遺産だと思います。





2014年6月8日日曜日

140608 衝突防止に

事務所のガラスに、たまに鳥がぶつかってフラフラしています。先日はぶつかって死んでしまった鳥がいました。

できるだけロールスクリーンを下げるようにしていますが、油断して開けているとまた鳥がぶつかってきます。

いくら開放感があって気持ちのいい空間でも、鳥がぶつかるのを目の当たりにするのでは、その気持ち良さなど吹っ飛んでしまいます。

鳥がぶつからないように、よく畑にあるような大きな目玉を吊るそうかとも考えたのですが、それもカッコがよくありません。

こんなことなら、もう少しガラスを少なくするように設計するべきだったと後悔しています。




事務所にマッチした衝突防止策を考えていたら、知り合いがこんなモノを教えてくれました。



レイアウトに、あーでもないこーでもないと30分以上かけてしまいました。


北欧風デザインのシールです。何回も張ったりはがしたりできます。いい感じでしょ!



ネットで買えると思いますので、同じ悩みを抱えている方は是非どうぞ。

140607 田植え

今年も田植えの季節がやってきました。





お米の美味しさの決め手は何と言っても水です。きれいな山の水で育ったお米で炊いたごはんが楽しみです。

ところで、田んぼに水を張ったとたんにカエルがやってきて、夜な夜なゲロゲロやっているのですが、カエルは、いったいどこからやってくるのでしょうか? 毎年不思議に思います。


2014年5月25日日曜日

140525 日光東照宮

ニュースで、8月11日を「山の日」の休日にすることになった、と言っていました。

僕は、「山に関心を持ってもらう」という事には大賛成なのですが、祝日にするのには反対です。

僕が個人事業主で、休みはカレンダーに関係ない生活をしている事もありますが、日本人はそろそろ、国から与えられるのではなく、自分の休みくらい自分で考えるようにならないといけない。というのが僕の持論です。

今盛んに、集団的自衛権云々んという議論が国会でなされていますが、いつ休むかくらい自分で考えられない国民が、防衛とか、国の大切なことを考える事なんてできないと思います。




だからというわけではありませんが、わたくしは先日、日光に行ってきました。今までブログで書いた旅先は、すべて仕事のついででしたが、今回は全くのプライベートです。

とは言っても、僕の建築的興味に基づいて、今まで訪ねたことがなかった日光東照宮に行ってきました。

有名な「見ざる」ではなくて、猿が人生の荒波を乗り越えているところ

こちらは有名な「眠り猫」


残念なことに「陽明門」は改修工事中で全容は見られませんでしたが、その他の所だけでも十分身見ごたえがあります。

想像で、「日光東照宮はハデハデな装飾が」なんて思っていて、確かにハデハデだったのですが、「しっとりした日本的なハデハデ」とでも言いましょうか。場所と建物と装飾とが見事にマッチした素晴らしい場所でした。

「三猿」のように、装飾にはそれぞれ物語があり、その共通する願いは、「平和な世の中が末永く続くように」。徳川家康を祀る為に造られたこの東照宮は、家康の思いが伝わってくるような、とにかく素晴らしい建築でした。

平成31年まで陽明門の改修工事はかかるらしいのですが、「その際もう一度訪ねられますように」と、奥の院で家康公にお祈りしてしまいました。




久しぶりの方も、初めての方も、是非訪ねてみてください。

2014年5月20日火曜日

140520 オシャレな空間?

ブログ更新をさぼってしまい、気が付けばもうGWは遠い昔。

これからまたせっせと更新していきますので、よろしくお願いします。




内装制限という建築専門用語があります。

簡単にいうと、「火災時、延焼の広がりを抑えるために、建物の規模や用途、そして使用条件に応じて建物の内装(内部の仕上)を燃えない(にくい)ものにする必要がある」というルールです。

住宅に関係する場合、キッチンでガスコンロを使用するときはそれに該当し、天井と壁を燃えにくい素材で仕上げる必要があります。

しかし、キッチンが独立しているプランならいいのですが、最近のオープンキッチンのようにLDKが一つの空間になっていると、キッチン部分以外の壁や天井も、燃えにくい素材しにしなければならず、木製の板などが使えなくなってしまいます。

そんな時は、今まではキッチン部分とそれ以外の部分を下がり壁で仕切ればよいという規定があったのですが、近年ガスコンロ周りの燃えにくさを強化すれば、下がり壁もつけなくてよいという規定が新たに加わりました。

最近のオシャレな空間がつながっている家を望む人たちにとっては、天井の下がり壁が目につくらしく、そういった背景により下がり壁の規定が緩和されたのです。

僕は、キッチンはできれば独立させたい派です。キッチンまで含めた一体感のあるLDKには興味がなかったので、その下がり壁規定が緩和されたことを知りませんでした。しかし実は、この規定が加わったことを、僕は「最近のオシャレな空間がつながっている家を望む人たち」から聞いて知ったのです。

プロとして失格だ!

と一瞬思ったのですが、「まあ、教えてもらってよかった」と前向きにとらえる事にしました。

キッチンについて男の僕がいろいろ言っても、毎日家事をする(している)奥様の考えは到底理解できるものではありません。ですから僕は、希望のキッチンから想定される良いこと悪ことを一緒にイメージしてもらった上で、建主の奥様の希望をほぼ100%採用することにしています。

ただ本心は、下がり壁があってもよい空間はつくれると思うし、やはりキッチンは独立させたほうが良いと思っていますので...




模型製作中 もちろん最初の提案はクローズドキッチンです

2014年4月4日金曜日

140405 富士山

先日、静岡で泊まる機会がありました。

泊まったのは沼津付近のホテル。

周りには高い建物がなく、部屋からはもちろん、最上階の大浴場からも富士山がよく見えました。

毎日見ているのだから、特に気にもならないだろうと思っていたのですが、やはり富士山が見えるのは気分がいいものです。

富士山を見ながら朝風呂に入ったりなどして、富士山のある風景を満喫してきました。

やはり富士山は日本の心です。


山梨側と違って静岡側から見ると宝永噴火口などが見えます

富士山が噴火すると言われてだいぶ経ちます。

できれば噴火しないでほしいと思いますが、人の力でどうなるものでもなく、その時はただオロオロするしかないのでしょうね。



140404 タラの芽

春の気配の三連続、最後はタラの芽です。

これも事務所の庭です。


下のは、雑木の芽。山から小さいのを取ってきて、はや3年目。

見れば見るほど面白い形をしています。何の木になるんだろう?







2014年3月16日日曜日

140316 フキノトウ

雪だなんだとバタバタしていて、気が付つくと、事務所の庭にフキノトウが芽を出していました。

朝明るくなるのもだいぶ早くなってきましたし、もうすぐ春ですね。


これは 少し開き過ぎです

2014年3月11日火曜日

140311 ザゼンソウ

ザゼンソウって座禅草です。

事務所の近くに群生地があり、昨日見に行ったらまだ雪の中でした。

今からが見頃ですよ。ぜひお越しください。

ぐるり甲州



人が歩くところは確保されています

2014年3月1日土曜日

140301 講習会

先日東京で講習会を受けてきました。

最近講習会に出かける機会が多いような気がしますが、その中で特に感じるのは、「終了考査がある」講習が多いことです。

たしかに終了考査があると、落ちてはいけないと思い、講習をより熱心に聴く(といっても自費で勉強の為に行っているので、いつも熱心に聞いてはいますが...)ので悪くないと思います。

ただ前回の講習はハイレベルで、終了考査10問中最後の2問は間に合いませんでした。

ショックだったのですが、講習内容もかなりショッキングでした。





古くは水俣病、原発、そして今回の雪もそうですが、これから起こるであろう「思いもよらないこと」に対して、国は万全ではない!

そんな感じの内容だったでしょうか。

今回の雪でも、孤立した集落がニュースで報道されていましたが、その中でも1月分の備蓄を蓄えていたところがあり、救助隊に「まだまだ大丈夫」と言ったとか言わないとか。

国に頼り切らずに、個人がリスクに対してよく考えて行動する必要が、これからますます重要になるのでしょう。





ところで、今回は泊りで時間があったので、せっかくなのでギャラリー間で「内藤廣 展」を見てきました。





学生のころはファンで、書いたものを読んだり、作品を見に行ったりして熱くなったものです。

あれから20年ほど経ちましたが、内藤廣さんは相変わらず「突っ走ってる」感じでした。




余談ですが、夜は浅草でパーティー。




浅草では東南アジアからの団体客が多く目につきます。外貨を落としてくれるのだから歓迎すべきことです。

ただ、あの人たちが、そのまま富士山(山梨)まで来てくれるのは、どれくらいの割合なのでしょう?

京都などに比べてはるかに近い富士山は、東京とパックで十分いけると思いますが。まだ富士山周辺で、東南アジアからの団体さんはあまり見かけないような気がします。

これも国や県頼みばかりでは進みそうもありませんね。










2014年2月19日水曜日

140219 白い悪魔

前回、「のんびり雪かきでも....」なんて気楽に構えていたことを反省しています。

こんなに雪が恐ろしいものだとは想像もできませんでした。

いまだに孤立している方が居るとのことで、一刻も早く元に戻る事を願っているのですが、個人的にも大打撃です。

矢印のあたりまでしか車が入れません ここまで頑張ったのですがもう体が.....
雪のおかげで、事務所まで500m位のところまでしか車が入れなくなってしまったのです。

この写真は昨日なので今日は少し進みましたが、農道なので除雪もまだまだ期待できず、この様子だと当分無理な感じなのです。暖房の燃料がもう足りないので、少し山を下りなければなりません。

幸いWindows7に入れ替えたパソコンを処分していなかったので、当分の間はそれを持って下で仕事をするしかありません。もう古いパソコンは処分しよう、と思っていた矢先だったので助かりました。

今回は、このパソコンのように思いもよらない物が役に立ちました。現場で焼杉にした板の余りは、カンジキのうように雪の上を歩いたり、松の木の雪を掃ったりするのに役に立ちましたし、家の、いつも無駄だと思っていた食品で一杯の冷蔵庫のおかげで、流通が寸断されていても食料の不安はありませんでした。

いざという時、通常では無駄だと思っている物が思わぬ威力を発揮する事があるのですね。最近想定外が多すぎますが、そんな時、無駄なもののおかげで助かることがあるかもしれません。

モノに対する見方が少し変わりました。



2014年2月15日土曜日

140215 また雪

また雪です。

甲府では明治以来の観測史上最高の100㎝超え。我が甲州市では120㎝は超えていそうです。

これはもう非常事態です。

水も食料もあります。電気がもし停まっても、最悪の場合キャンプ用のガソリンストーブとランタン、そして燃料もあるのでまあ2日くらい大丈夫。

それなら、じたばたしてもしょうがないので「今日は昨日からの雪かきで背中が痛いし、のんびりしてようか!?」などとのんびり構えていたのですが、ふと建物が心配になってきました。

下より積雪の多い事務所の屋根は大丈夫だろうか?

もしかしたら雪おろしをする必要があるのか?

そもそも雪おろしってどれくらい降ったらするものなんだ?

一端「雪おろし 雪の量」などとググって素人みたいなことをしてしまったのですが、よく考えると私は建築のプロです。計算で出せばいいのです。



基準法で決められている甲州市の垂直積雪量は35㎝です。でももう3倍超えています。

屋根の勾配と積雪量から積雪荷重を出し、一番ヤバそうな母屋の検討をしてみましたが、計算の結果200㎝を超えても心配ないことが判りました。

ひと安心です。

仕切りなおして、今日はのんびりしながらボチボチ雪かきでもしようかと思います。



それにしても、地震、台風、雪、花粉、PM2.5などなど、何が起きるかわからない今日この頃。

ここにきて建築は、一番大切な目的であるシェルターとしての役割をもう一度しっかり考える必要がありそうですね。

とは言っても雪かき。まさか地元でクレパスを見ることがあるとは...きれいな青ですが

2014年2月8日土曜日

140208 雪

昨夜から雪が降り続いています。

予報だと明日明け方まで降り続くそうです。

こんな日は美味しいコーヒーでも飲みながら、雪が止むまでのんびり読書でもしたいのです。

僕は、読む本の多くが古典だと以前書きました。しかし、直木賞と芥川賞は時代を表していると思うので読むようにしています。



ネットで頼んだのが昨日届きました。

便利なのですが、やっぱり本は本屋さんで自分で選んで買ったほうが楽しいし、余計なお金もかからなくていいなと、いつも思います。

2014年2月1日土曜日

140201 イッスンイッサン

僕は石原なので、子供の頃から友人に「いし」と呼ばれたり、後輩からは「いしさん」と呼ばれてきました。

「いしさん」を早く言うと「いっさん」となるのですが、タイトルの「イッサン」とは、「っ」と「ッ」が微妙に発音が違うような気がします。

その「イッスンイッサン」ですが何かと言うと、1寸×1.3寸の事。1本が、1寸×1寸3分×長さ10尺の部材が確か12本かな?束になった主に木造の下地に使う市場に流通している木材料の事です。

断面が違えば「イッスンインゴ」となります。



先日、街のカフェの店先で「イッスンイッサン」で作った、気の効いたフラワーポットを見かけました。





僕は、最近ひそかな楽しみとして「美味しいフランスパンめぐり」をしていているのですが、広尾のサワムラが美味しいというので、ついでに訪ねる途中で見かけたのです。

思わず「僕も作ってみよう」と思わせるような、簡単な構造がシンプルに表れたデザインでした。

「これどこかで見た事あるな~」とずっと考えていて思い出したのですが、ユトレヒトにあるシュレイダー邸で見かけた家具の納まりです。




この納まりの模型がわざわざ作ってあり、作者?のリートフェルトはこの納まりに凝っていた?というような解説がついていたような気がします。




そんな目で見ると、建築自体もそんな納まりですよね。



ところでこのシュレイダー邸、写真で見るとおもちゃみたいな感じがするのですが、実物は、建てた人の思いを感じさせられる、ホスピタリティーあふれるとても素晴らしい建物でした。

自分にこんな家が建てられるだろうか?

ギャップが大きかった事もあり、この家が本当に素晴らしく感じたものです。あれからだいぶ経ちますが、辿り着くにはまだまだ遠い道のりです。

でもまあともかく、フラワーポット作ってみようと思います






2014年1月25日土曜日

140125 お土産

山梨には「信玄餅」という有名なお土産があります。

きなこ餅に黒みつをかけるお菓子で、おいしくて僕は大好きです。

そんなおいしいお菓子なので、僕は山梨県人にお土産を持って行く時にもこの「信玄餅」を持って行きます。

もうひとつ「くろ玉」というおいしいお菓子もあります。こちらもおいしいのですが、僕は県外の方へのお土産は「くろ玉」にしています。



先日、お土産に「信玄餅」を買いに行ったら、新商品「信玄餅プリン」というものがありました。

企業も、今までの絶対的な地位にあぐらをかいていないで、いろいろチャレンジしているんですね。

そんな商品ならお土産として間違いないと思い、今回は「信玄餅プリン」にしました。


地味な写真ですが要冷蔵です

もちろん自分でも味見をしてみましたが、「信玄餅」のテイスト?を残しながら、それでいて滑らかで濃厚かつ上品なお味。思ったとおりです。

お勧めです。まだの方は是非食べてみてください。

2014年1月17日金曜日

140117 交通安全

最近ランニングをしている人が多いですよね。

何を隠そう、私石原も今年は毎日走るぞ!などと目標を掲げました。



車で走っていると、夜走っている人も目にしますが、皆さん蛍光材などの対策をしていない人も多くく、ドキッとしたことが結構あります。

先日、警察署に免許の書き替えに行ったら、蛍光材つきのタスキを配っていたのでもらってきました。




点滅式のライトなど持って走っている方もいますが、とにかくこのタスキが一番目立ちます。

たぶん他の警察署でもくれると思いますし、ホームセンターなどでも手に入ると思います。

せっかくなので、安全に楽しくランニングしたいものです。

240419 新事業

前回からだいぶ間が空いてしまいました。 正月早々地震があって、今度は中東の雲行きが怪しくなって、そしてまだGW前だというのに、夏のような暑い日が出現しています。 先日、七尾まで足を延ばしてみましたが、大倒壊という感じの建物は少ないものの、まだ道路が結構うねっていたりして、地震の凄...