2014年2月19日水曜日

140219 白い悪魔

前回、「のんびり雪かきでも....」なんて気楽に構えていたことを反省しています。

こんなに雪が恐ろしいものだとは想像もできませんでした。

いまだに孤立している方が居るとのことで、一刻も早く元に戻る事を願っているのですが、個人的にも大打撃です。

矢印のあたりまでしか車が入れません ここまで頑張ったのですがもう体が.....
雪のおかげで、事務所まで500m位のところまでしか車が入れなくなってしまったのです。

この写真は昨日なので今日は少し進みましたが、農道なので除雪もまだまだ期待できず、この様子だと当分無理な感じなのです。暖房の燃料がもう足りないので、少し山を下りなければなりません。

幸いWindows7に入れ替えたパソコンを処分していなかったので、当分の間はそれを持って下で仕事をするしかありません。もう古いパソコンは処分しよう、と思っていた矢先だったので助かりました。

今回は、このパソコンのように思いもよらない物が役に立ちました。現場で焼杉にした板の余りは、カンジキのうように雪の上を歩いたり、松の木の雪を掃ったりするのに役に立ちましたし、家の、いつも無駄だと思っていた食品で一杯の冷蔵庫のおかげで、流通が寸断されていても食料の不安はありませんでした。

いざという時、通常では無駄だと思っている物が思わぬ威力を発揮する事があるのですね。最近想定外が多すぎますが、そんな時、無駄なもののおかげで助かることがあるかもしれません。

モノに対する見方が少し変わりました。



2014年2月15日土曜日

140215 また雪

また雪です。

甲府では明治以来の観測史上最高の100㎝超え。我が甲州市では120㎝は超えていそうです。

これはもう非常事態です。

水も食料もあります。電気がもし停まっても、最悪の場合キャンプ用のガソリンストーブとランタン、そして燃料もあるのでまあ2日くらい大丈夫。

それなら、じたばたしてもしょうがないので「今日は昨日からの雪かきで背中が痛いし、のんびりしてようか!?」などとのんびり構えていたのですが、ふと建物が心配になってきました。

下より積雪の多い事務所の屋根は大丈夫だろうか?

もしかしたら雪おろしをする必要があるのか?

そもそも雪おろしってどれくらい降ったらするものなんだ?

一端「雪おろし 雪の量」などとググって素人みたいなことをしてしまったのですが、よく考えると私は建築のプロです。計算で出せばいいのです。



基準法で決められている甲州市の垂直積雪量は35㎝です。でももう3倍超えています。

屋根の勾配と積雪量から積雪荷重を出し、一番ヤバそうな母屋の検討をしてみましたが、計算の結果200㎝を超えても心配ないことが判りました。

ひと安心です。

仕切りなおして、今日はのんびりしながらボチボチ雪かきでもしようかと思います。



それにしても、地震、台風、雪、花粉、PM2.5などなど、何が起きるかわからない今日この頃。

ここにきて建築は、一番大切な目的であるシェルターとしての役割をもう一度しっかり考える必要がありそうですね。

とは言っても雪かき。まさか地元でクレパスを見ることがあるとは...きれいな青ですが

2014年2月8日土曜日

140208 雪

昨夜から雪が降り続いています。

予報だと明日明け方まで降り続くそうです。

こんな日は美味しいコーヒーでも飲みながら、雪が止むまでのんびり読書でもしたいのです。

僕は、読む本の多くが古典だと以前書きました。しかし、直木賞と芥川賞は時代を表していると思うので読むようにしています。



ネットで頼んだのが昨日届きました。

便利なのですが、やっぱり本は本屋さんで自分で選んで買ったほうが楽しいし、余計なお金もかからなくていいなと、いつも思います。

2014年2月1日土曜日

140201 イッスンイッサン

僕は石原なので、子供の頃から友人に「いし」と呼ばれたり、後輩からは「いしさん」と呼ばれてきました。

「いしさん」を早く言うと「いっさん」となるのですが、タイトルの「イッサン」とは、「っ」と「ッ」が微妙に発音が違うような気がします。

その「イッスンイッサン」ですが何かと言うと、1寸×1.3寸の事。1本が、1寸×1寸3分×長さ10尺の部材が確か12本かな?束になった主に木造の下地に使う市場に流通している木材料の事です。

断面が違えば「イッスンインゴ」となります。



先日、街のカフェの店先で「イッスンイッサン」で作った、気の効いたフラワーポットを見かけました。





僕は、最近ひそかな楽しみとして「美味しいフランスパンめぐり」をしていているのですが、広尾のサワムラが美味しいというので、ついでに訪ねる途中で見かけたのです。

思わず「僕も作ってみよう」と思わせるような、簡単な構造がシンプルに表れたデザインでした。

「これどこかで見た事あるな~」とずっと考えていて思い出したのですが、ユトレヒトにあるシュレイダー邸で見かけた家具の納まりです。




この納まりの模型がわざわざ作ってあり、作者?のリートフェルトはこの納まりに凝っていた?というような解説がついていたような気がします。




そんな目で見ると、建築自体もそんな納まりですよね。



ところでこのシュレイダー邸、写真で見るとおもちゃみたいな感じがするのですが、実物は、建てた人の思いを感じさせられる、ホスピタリティーあふれるとても素晴らしい建物でした。

自分にこんな家が建てられるだろうか?

ギャップが大きかった事もあり、この家が本当に素晴らしく感じたものです。あれからだいぶ経ちますが、辿り着くにはまだまだ遠い道のりです。

でもまあともかく、フラワーポット作ってみようと思います






240419 新事業

前回からだいぶ間が空いてしまいました。 正月早々地震があって、今度は中東の雲行きが怪しくなって、そしてまだGW前だというのに、夏のような暑い日が出現しています。 先日、七尾まで足を延ばしてみましたが、大倒壊という感じの建物は少ないものの、まだ道路が結構うねっていたりして、地震の凄...