2015年5月24日日曜日

150523 断熱

政府の省エネ基準が25年に見直されたので、最近は、建物の断熱性がよく話題に上ります。

ところで、なぜ建物の断熱性能を高めなければならないのでしょうか?



僕はハイブリッド車に乗っているのですが、なぜハイブリッド車に乗っているかと言えば、「お金がかからないから」です。

建物の断熱性を高めなければならいのも、「暖房費などのお金がかからないようにするため」だと思っています。

車も家も、「地球にやさしい」などとこれっぽっちも思っていないのですが、結果的に地球にやさしくなるので、経済性のみを考えた不純な動機で良いのです。

そうであるならば逆に、ガソリン代、暖房費など、ケチくさい事を考える必要のないお金持ちは、燃料をドンドン使えば良いという事になります。

でも、今後はそうはいきそうもない事は明らかですよね。

石油を取り巻く世界情勢を考えてみれば、長期的には石油は上がってゆくのでしょうし、もしかしたら、現在のように石油がどんどん日本に入ってくることが無くなるかもしえれません。

いくらポルシェに乗っている人でも、渋滞には普通の車と同じようにハマらなければならないのです。

自家用ヘリコプターでも持っている、すごいお金持ちは別なのでしょうけれども。



話が長くなりましたが、今日の本題、最近国内のメーカーが出した新商品の複合樹脂サッシュの話です。

今は断熱に対する考え方の変革期なので、うちでも、より良い断熱方法について検討しています。

開口部も外壁に見合った断熱性能がないと意味がないので、メーカーの新製品などチェックするようにしているのですが、とあるメーカーの複合樹脂サッシュの室内側の色が白しかないことが判りました。

木を使いたい僕にとって、これって残念だとかの気持ちはありますが、それ以前に「白い壁が流行なんだな~」という事を感じます。

それを使わなくても、別に他に方法はたくさんあるので良いのですが....

とウソ吹いてみるのですが。やはり少し愚痴でした。


レーザーで表面温度が測れる温度計。大活躍してます。



2015年5月21日木曜日

150521 手を動かすと

おはようございます。

今日は東京に行かねばならないので、昨夜はちょっと頑張ってしまいました。

今さら徹夜なんて、自分の手際の悪さを露呈しているようなものなのですが、それはさておいて、模型を作ったり、プランを考えたり、とにかく手を動かしてると眠くなりません。

これがパソコン仕事だったら絶対寝てしまうと思うのですが、不思議です。


徹夜明けの富士山。もちろん富士山が徹夜したわけではありません。




2015年5月17日日曜日

150517 手づくり

以前書いた、洗面所は風通しよく、できれば南側に という事を書きましたが、その考えに至った原因は、ただ単に事務所のタオルかけが最悪で、いつもタオルに対する不満を抱えていた為です。

風通しの良くない壁際の手すりにかけていたので、顔を拭いたタオルが臭くて顔を洗い直したなんてこともありました。

場所を変える事なんてできないので、せめでできる限り条件の良いタオル掛けにしたいと思っていました。



今日ホームセンターに行った際にそのことを思い出し、タオル掛けを買おうと思ったのですが、どれもプラスチックばかりです。

僕は、プラスチックはできるだけ使わないようにしているので、木製を捜し、あったのですが、プラスチック300円に対して1500円ほどします。

仕方ないから木製を買おうと思ったのですが、「待てよ、木ならいくらでもあるので作ったらどうだろう?」。

という事で、作ってみる事にしました。



良さそうな曲りの松の枝があったので、ナイフで削って皮をむき、ドリルで穴を開けて太めの水糸を通します。

お金をかけずに約30分で木製タオル掛けが完成しました。出来栄えも大満足です。


少し乾かして柿渋を塗るつもりです

自分で作るってのは良いものですね。

これでタオルも少しはマシになるはずです。



2015年5月15日金曜日

150515 山梨の理想の家のきまり12

GWに事務所の庭でしたバーベキューの残りで、ししとうが冷蔵庫の中に残っていました。

ペレットストーブがお休みの時期は、事務所では調理ができません。

どうしようかと、なんとなくそのままになっていたのですが、もったいないので種を出して生のまま皮?だけ食べてみました。

感じはピーマンのようなのですが、もっと柔らかくてこれが意外にいけます。

試してみてください。



話は変わって、先日ホームセンターに行ったらレタスの苗が1鉢39円で売っていました。

今時39円で買えるものなんてめったにありません。思わず5鉢買ってしまいました。

事務所の庭に植えようと思いましたが、思い立って上棟式で頂いたバケツに植えてみました。 



上棟式ではバケツをよく頂きます。最近はプラスチックが多いのですが、プラスチックのバケツと言うのはダメなもので、時間が経つと劣化して壊れてしまいます。

だから良いというわけではないのですが、逆に昔ながらのブリキのバケツの場合はいつまでたっても壊れないので、うちにはブリキのバケツがいくつかあり、少し困っていたのです。

ちなみに最近は、頂いたバケツは人にあげたりと有効に役立てております。

 
結構フサフサしてきました
もう10日ほど経ちますが、そのようないきさつでバケツに植えられたレタスは順調に育っています。

あとどれくらいで食べられるのか?楽しみです。



話はまた変わって、先日実家に行ったら庭で採れたというアスパラを出してくれました。

僕の実家の庭は畑をするほど広くはないのですが、庭木の間から自然にアスパラが生えてくるようになったそうです。

鳥が運んできた種が根付いたのでは?と母が言っていました。



採れたてのアスパラは、生で食べるのが一番美味しいんですよ。

野菜に関する事をいくつか書きましたが、採れたてを生でそのまま味わえるような、
家の庭でちょっとした収穫が楽しめるってのは良いものですよね。



150514 アヤメ




事務所の庭で毎年この時期に咲くこの花が今年も咲き、そして今年はついに、この花の種類が判明しました。

アヤメでした。

アヤメは、名前の通り花に網目状の白い模様があるそうで、よく見ると花の中心にその模様があります。

よく見ると白い網目状の模様があります

もっと僕が集中してアヤメという名前を意識していれば、簡単に分かった事なのでしょうけれど.....



名は体を表すと言いますが、逆もあると思います。

モヤモヤがスッキリしたのと同時に、音の響きの重要性も再認識しました。

2015年5月11日月曜日

150511 キャベツの千切り

日本の木造文化(技術)は、ほぼ完成されていると思います。

多くの先人たちが長い歴史の中で考え、創意工夫をして建てて、ダメだったものは壊れて無くなって、というプロセスを経ているのですから当然です。

ほぼと書いたのは、一部集成材などのテクニカルな技術が最近は見られるからなのですが、そののような事を除いて、日本の木造文化(技術)にはもう進歩はないのではないかと思います。

進歩はないだろうと書くと一見ネガティブに感じるかもしれませんが、そういう事ではなく、それだけ完成されているという事です。

今まで木造建築を勉強して、みて回ってきた僕が、自分の中では新しいアイデアとして「こんな風にしたらどうか?」と考えた事は、結局全てどこかにありました。

確かに20年そこそこの僕が、千年を超える先人たちの知恵を越えられるはずがありません。



今計画しているプランで、「こんな風にしたいのだけれど、どうしたらいいのか?」と最近考えていた事があります。

知り合いの大工さんに聞いたりし、いつもそのことが頭から離れずにモヤモヤしていたのですが、先日道端でヒントになるような建物を見つけました。




どうなっているのかどうしても見たくて、家の方にお願いして中まで見せてもらい、参考にさせていただきました。

怪しい男に、いきなり建物を見せてくれと言われ見せてくれるのは、持ち主の方があの古い建物を建物の良さを理解し、誇りを持っているからでしょうか?

そうでなけば、とっとと壊して建て替えているはずです。

とにかく見せて頂き、また日本の木造文化(技術)はすばらしいと実感したわけです。



今の日本の庶民の木造建築は、例えて言うと、祖先が素晴らしい畑を残してくれているのに、そこで野菜を作らず、スーパーでどこの誰かも分からない野菜をわざわざ買っているようなもの、いや、素晴らしい日本刀でキャベツの千切りをしているようなものです。

以前、名護市庁舎を世界遺産にと書きましたが、和食がなっているのだから、日本の木造文化も世界遺産に申請しても良いと思います。

日本の木造文化(技術)を実際の工法としても見直し、庶民の木造建築に役立てていないのは、まったくもったいない話です。








2015年5月5日火曜日

150505 GW

今年のゴールデンウイークはどこにも行く予定もありません。

昨日庭でバーベキューをしたのが、それらしいと言えばそれらしいことでした。



いきなりなのですが、気軽に陰干しができる場所がある家

山梨の理想の家のきまり11 です。



以前、将棋のお相手としてここに登場して頂いたSさんはとてもオシャレな方でした。

僕はオシャレではないと思いますが、Sさんに影響されてするようになった事が2つあります。

ブラシでよく洋服をブラッシングする事と洋服を虫干しする事です。



ブラッシングは、単なる表面のホコリを落とすだけの目的だけでなく、繊維の奥に入り込んだ汚れをかき出し、さらに繊維を整える役割もあるそうなのです。

虫干しは、気候の良い時期、風通しの良い日影で洋服を干すことなのですが、僕のニュアンスは、着た服はすぐにしまわないで、日常的に気候の良い時期なら風通しの良い日影で洋服を干す感じです。

陰干しと言ったほうがよいでしょうか。

そうやって2時間も陰干しすると、洋服に着いた臭いも無くなってしまいます。



良い服を持ち、それを大切に着る。

Sさんからその話を聞き、「これこそ真のオシャレ者だ」と感激した僕は、早速洋服ブラシを手に入れました。

ブラッシングするなんて大したことではないので、それからは出かける前と帰ってきた後にせっせとブラッシングしています。

それに対して陰干しは、残念ながら毎回するというわけにはいきません。天候の条件もあるのですが「日影で風通しが良い」という条件に合う場所が我が家には無いのです。

仕方なく通常は家の中で陰干しするのですが、たまに条件が合って外に陰干しすると、干した洋服の爽快感が全く違います。

近頃はファ○リーズなどのスプレーが幅をきかせていますが、ちゃんと陰干しできればそんなものは必要ありません。

気軽に陰干しができる場所がある家 が欲しい。

私の理想の家のきまり と化している 山梨の理想の家のきまり でした。


風通しが良い日影でした







231219 気になること

たまに書いている「気になるシリーズ」です。 前からも書いていますが、僕は、建築の設計者として一番(と言うか人として)大切な事は、想像力だと思っています。 若い頃、師匠から「なぜこうなっているのか?、そして自分ならどうするか?常に考えろ!」と言われました。 そのおかげで、建築のみな...