2017年12月22日金曜日

171220 展示即売会 

恐怖体験の続きはまた次回にして、割り込み情報です。

事務所の工事をしてくれた宮川建築さんが、木工製品の展示即売会を行なっています。



右のテーブル10万円でした


甲州市のギャラリー日向さんで12月23日までだそうです。

僕ものぞいて、こんな物を買ってきました。





これでいつもごちゃごちゃしているデスクの上が片付きます

171219 恐怖体験

ここにも何度も書いていますが、私は冬は特にバイオイマスライフを満喫しています。

しかし、先日恐ろしい事が起きました。

煙突火災です。

正しくは、煙突火災一歩手前です。

通常よほどの事がなければブログ用に写真を撮っておくのですが、そんなヒマはありませんでした。



煙突火災というのは、薪ストーブなどの煙突の、内部に溜まったススやタールに引火して煙突内部から燃えるというものです。

煙突内部が萌え始めると、煙突内部に上から水をかけて消すしか無く、そのまま放置しておくと、煙突表面が真っ赤になり、まわりの可燃物に燃え移ります。

真っ赤になった状態では表面温度は1000℃位になるそうです。

そんな状態になれば、いくら距離を置いても、表面が不燃物でも家に燃え移る可能性はとても高くなります。



昨年2月頃に一度煙突掃除をしたのですが、今年は急に寒くなったので掃除もせず、そのまま薪ボイラーを使い始めてしまいました。

ある夜、寒くなりそうだったので、いつものように薪を足して火力を上げました。

少し経つと、煙突のあたりで音がしたのです。

何かと思って見に行くと、煙突のトップ付近が真っ赤になっていて、トップから火の粉が出ているではありませんか。

これはマズイ!と、ボイラーの空気を絞って火力を下げたのですが、いっこうに収まる気配はありません。

火の粉はどんどん出ていて、周りに飛び散っています。

建物にもそうだけど、周りに燃え移っても困ります。

しかたがないので、燃えているボイラー内部に水をかけ強制的に消火し、トップにはホースで水をかけました。

幸わいその日は風も無く、ロール式のホース内部もまだ凍るような外気温ではなく、水も通ったからよかったのですが、ホースが凍って水がかけられなかったらと思うとゾッとします。

※ 明日へ続きます










2017年12月17日日曜日

171218 軽くてシンプル

現場で配筋検査をしてきました。

ウチの事務所では、ほとんどの新築物件は木造です。

リフォームなどでは、鉄筋コンクリート造も鉄骨もありますが、今回は珍しく新築の鉄骨造です。

僕は木造が好きです。

しかし、クライアントの要望やスパン等の条件に合わせて木造以外の設計もします。

でも、「軽くてシンプル」ということになるとやはり木造ですね!


柱の基礎部分



2017年12月16日土曜日

171216 階段

現場に鉄骨の階段が入りました。

ウチは、木でない階段はほとんど設計しないのですが、クライアントの意向で今回は鉄骨になったのです。

踏み板には40㎜の厚板を使います。

せっかくなのでキレイな色を塗りたいですね。



黄色とかどうでしょうか?

2017年12月15日金曜日

171215 観葉植物

さすがに最近寒いので、事務所の観葉植物を、外に置いていたものも中に入れました。

事務所の南側の窓は低く背の高いものには陽が当たりません。

しかし、調子良さそうに青々しているので、「光合成に必要な光は拡散するのかな?」と思っています。



171214 アートのある空間

僕は、たまに思い出したように絵を買ったりするのですが、買うときは「あそこに飾ろう」と決めてしか買いません。

まあ普通そうなのだろうと思います。



最近、事務所に新しいアートが仲間入りしました。

以前「色ワイシャツとネクタイ」の話で書きましたが、「ニュートラルな地に、家具やアートで彩りを添える」ので良いのではないかと思います。


バンダジの上に置いてみました

171213 お宝

「どうせまとまってできないのだから!」と少しずつ大掃除をしています。

昨日は、本棚を整理しました。

以前書きましたが、建築以外の本は、小さめの本棚に入りきらなくなったら処分するように決めたのですが、建築の本はなかなか踏ん切りがつきませんでした。

しかし、本棚は無限にあるわけではないので、今回から「雑誌は1年間だけ残してその後は処分する」と決めました。

その一環?としての本棚整理です。



古い建築雑誌をまとめてリサイクルに出そうと思ったのですが、変な?雑誌はそうするとして、「a+U」は、もしかしたら売れるのではないかと思いネットで調べてみてビックリ。

バックナンバーがそこそこの値段で販売されており、「買取もします!」などど書かれているのです。

特に、OMAとかピーターズンドーとか有名どころの特集などは、買った価格より良い値段がついています。

おーこれもあるぞー!

ちょっと盛り上がってしまいました。



そんなわけで、処分しようと思っていた「a+U」は、本棚から納戸に移されただけで、第二の人生を待つ身となったのです。

ただ、部屋は片つきません。






171211 インテリジェンス

このところ急に寒くなってきたので、事務所の薪ボイラーがフル稼働しています。

「山を整える為に間伐材を伐り、それを燃料にして熱エネルギーを得る」。机上で簡単に考えて実行したこのプランですが、想像していたのより思い通りにいかない事がたくさんあります。

まず木を伐りに行くのが大変、そして乾燥させるのが大変。

悠々自適な隠居生活をしているわけではななく、他にしなければいけない事がたくさんある身としては、よく考えれば当然です。

そこから、

薪を効率よく乾燥させる。天気の具合をみて、太陽熱温水器の水をボイラーに通すか判断する。薪の乾燥具合をみて空気量を調節する。

予想気温をチェックして、ボイラーの水温をどこまで上げておくか判断し、ボイラーの熱をどのタイミングで床暖に移すか判断する。

などなど、状況を判断し行動しなければなりません。

これが普通?だと電気があればスイッチ1つでできるので、「文明の力は偉大だな」と思います。



もちろん良いこともあります。

燃料代がかからない(電気ですれば月2万円は下らないでしょう)、薪関係で色々な方と知り合いになれる、健康になる、後10年もすればうちの山も良い山になる。

そして、良いのか悪いのか分からないけれど、火の前でボーッとしている時間が多くなります。



基本的には、「大変さは解ったけど、導入してよかった」と思っています。

いい事悪い事、プラスマイナスすると、トータルで+70点くらいでしょうか。

そして、最近「10年後には無くなる仕事」とか巷で聞きますが、「僕のしている一連の仕事?は、AIではできないだろうな〜」と実感しています。

この人間らしい生活が、もしかしたらこれからのインテリジェンスなのではないでしょうか?

火の前で、そんなことを考えています。





2017年12月13日水曜日

171209 さざれ石

先日、諏訪の下社秋宮を訪ねました。

ここには「さざれ石」があります。

君が代に出てくる、あの「さざれ石」です。







「さざれ石」は、時間をかけて大きく成長してきたものなので、日本人的には、大きく成長して苔生したものなど、とても縁起の良いものとされているのでしょう。

神社などで見ることが多い気がします。

うちも、時間をかけて大きく成長するように祈願してきました。


171208 配筋検査

進んでいる現場の配筋検査に行ってきました。

この現場は事務所から近いので、「ちょっとそこまで」という感じで訪ねることができます。

今だに「家が出来上がってゆく様」を見るのは楽しいものなので、現場が近いのはありがたい事です。

そうはいっても仕事ですから、遠方どこまででもお伺いしますよ。

実はコマーシャルでした。




2017年12月9日土曜日

171207 講習会

ここにも何度か書いていますが、僕は、省エネ技術講習の講師をしています。

昨日は簡易計算ルートの設計技術講習をしてきました。



2020年までに住宅省ネネ化を進めるということで、施工も含めると、もう何年もこの講習が全国で行われているのですが、そのチェック方法をどのようにするかとかは、まだ具体的にされていません。

工業製品でない住宅は、そう簡単にはいかないので仕方がないのですが、これだけ大々的に講習をしてきたことで、全国の人に住宅の週エネ化の意識がだいぶ根付いてきたのではないのかと思います。



大雑把に言うと、全産業のエネルギー消費量のうち住宅に関するエネルギー消費量は2割ほどです。

住宅が省エネ化すれば、全産業のエネルギー消費量の1割くらい減るのでしょうかね。

工夫して、無駄なものは使わないに越したことはないので良いことなのですが、だんだん人口も少なくなって、将来日本はどうなってしまうのでしょう!?







2017年12月8日金曜日

171206 干し柿

山梨の理想の家の決まり番外編です。

この時期、山梨の、特に甲府盆地の東の方(甲州市のあたり)の風物詩といえば「干し柿」です。

渋柿を干して、甘くさせて食べるという例のやつです。

家で食べるように、昔はそれぞれの家庭で作っていたものだったのだったのでしょうが、最近は名産品(高級品なんですよ)として、ビジネスの為に干している方もたくさんいます。

ですが、昔のように自分で食べるとか、知り合いにあげるとか、ビジネスでない方も今でも沢山います。

そのようなわけで、とにかくこの時は、そこらじゅうで干し柿が見られるのです。



思うのですが、山梨の峡東地域の家は、やはり柿を干すスペースがないといけません。

屋根があり、風通りが良く、日が良く当たる場所です。

甲州市は条例で、「柿を干す場所がない家を建設してはいけない」と決めたらいいのにと思います。


事務所の建物は、もちろんそんなスペースはもちろんあるので、今年は実家の柿を少しもらい、まねごとをしています。






風通りが良いので、多分美味しい干し柿ができるでしょう。



僕は子供の頃から食べているので、干し柿はほとんど食べないのですが、近年は、チーズと一緒にワインを飲む時のつまみにしています。

これは悪くないと思います。

もちろん、ワインは勝沼産です。










スタジオセミナー(毎月第2土曜日、次回は12月9日)へのご参加、
建築に関するご相談は、どんなことでもお気軽に 


171205 中間検査

工事中の物件で、先日フラット35Sの中間検査がありました。

一般的な一戸建ての住宅であれば、通常は中間検査はしません。

しかし、フラットを使う場合は中間検査が必要で、これは住宅金融公庫時代からずっとそうなのです。



検査をして合格するということは、「建物がその時点での基準に適合して施工しているということを公的に証明している」ということです。

昔の建物をリフォームをする際に、当時の設計士や大工さんを探し、「その時点での基準に適合しているように施工したことを証言」してもらったのでは、実際にそうであっても、公的には通用しません。

ですから、「やってて良かった中間検査」というリフォーム物件にたまに出くわします。

ということは、「当時中間検査をした」という建物は、リフォームするならば資産としての価値が高いということになります。



今は、性能評価や瑕疵保証などなど中間検査的な機会がたくさんあります。

しかし、昔は住宅金融公庫だけだったので、先日書いた「住宅仕様を公庫の仕様書が引っ張った」のに加えて、「中間検査を取り入れたこと」は住宅金融公庫の大きな功績です。

偉そうなことを書きましたが、そう思います。




最近はガラスに性能がプリント?してあります








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2017年12月7日木曜日

171204 起工式

昨日の片膝立ての話の続きです。

先日起工式がありました。


工事を始める前に、工事の安全と、建物とそれに関わる人の繁栄をお祈りする神事です。


地鎮祭と同じなのですが、それの規模が大きくななったものを起工式と言うと認識しています。




神事の中で、設計者は「刈始(かりぞめ)」をします。


地面に盛られた砂に草が差してあり、設計者が鎌でその草を刈るのです。


その後、建主が「穿初(うがちぞめ)」といって鋤(すき)を入れ、最後に施工者が「土均(つちならし)」といって、鍬(くわ)を入れます。





砂の上に差さっている草を刈ります


僕は昔は、この刈始をするとき腰を曲げて行なっていました。


ただ、想像してみてください。


185㎝の人間が50㎝くらいの高さまで地面から生えている草を刈るのに、中腰だとちょっと安定しません。


そして神事で行う場合、見ている人もいるので安定しない上にカッコ悪いのです。


悩んでいたのですが、ある日良い姿勢を発見しました。


世界的な建築家の北川原温さんがされていた姿勢です。

以前勤めていた設計事務所で、北川原先生の仕事をご一緒させていただいたことがあるのですが、その物件の起工式の刈始で先生が片膝をついていたのです。


いいスーツの膝が汚れるのも気にせず、堂々と片膝をついて刈始をする先生の姿の凛々しかったこと、今でもハッキリ思い出されます。


それ以来、僕もその姿勢を使わせていただいていますし、低い姿勢をとる必要があるときはいつでも、汚れを気にしないでしっかり膝をつけるようにしています。




日常生活でも色々ありますが、細かいことを気にして中途半端にせず、ベストな姿勢で向き合う。


刈始の姿勢も含めて、北川原先生から教わったことです。









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2017年12月6日水曜日

171202 忘年会

先日、もう忘年会がありました。

会場は旅館で、畳の上にテーブルと椅子といった会場設定です。



ところで、宴会にはお酌がつきものです。

今回も全部の席を廻ったのですが、椅子に座っている人に屈んでお酌しても、何か上から見下ろす形になってシックリいかないのです。

考えて、途中からホストのように左膝を床につけてお酌するようにしたらシックリいきました。

この左膝を床につける姿勢を、また翌日することになるのですが、続きはまた明日にしとうございます。






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2017年12月1日金曜日

171201 12月

いよいよ今年もあと少し。

もうタイヤも変えたので、雪が降っても大丈夫。

ホッカイロ片手に頑張っていきましょう!





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231219 気になること

たまに書いている「気になるシリーズ」です。 前からも書いていますが、僕は、建築の設計者として一番(と言うか人として)大切な事は、想像力だと思っています。 若い頃、師匠から「なぜこうなっているのか?、そして自分ならどうするか?常に考えろ!」と言われました。 そのおかげで、建築のみな...