2015年6月24日水曜日

150624 広島

最近広島に行ってきました。

僕は広島に行くのは初めてだったので、原爆ドームと丹下さんの平和記念資料館をみてきました。

車だったので、せっかくだから香川の金毘羅さんにも足を延ばしてきました。


丹下さんらしからぬスッキリした感じ


原爆が爆発して0.3秒後、表面温度が7000℃を超える直径200mの火の玉ができ、
半径2.5キロの地表は2000℃で焼き尽くされたそうです。

原爆の被害は、熱線、爆風、放射能によるものなのですが、この鉄骨は爆風で破断したものだそうです。

厳島神社

金毘羅さん坂の途中から

金毘羅歌舞伎の歌舞伎座

日本人は、広島、沖縄、知覧そして東京大空襲の事実を、まずきちんと知らなければならない、と思います。

その場に行くことはやっぱり大切です、と言うか、その場に行かないと解らないことは解らないのですね。



それと、広島の山梨県人会のみなさまにお世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。



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2015年6月8日月曜日

150608 民家調査

週末も民家調査に行ってきました。

民家調査は、調査→作図→推測→確認→調査......
のように段階的に進めると効率よく進みます。

今回は、前回調査した図面をもとに一歩進めて梁組などを確認します。

小屋組みを確認するために、意を決して屋根へもぐりこんできました。

ホコリは仕方のない事。その日はあまり暑くなかったので、快適?に調査ができました。

糸巻きみたいなものが置いてありました

民家の骨組みを見るといつも思うのですが、今の新築の木造の骨組みとは全然違います。

なんでこれがこうなってしまったのか?不思議でなりません。

昔の方が骨組みが自由です。

だから屋根裏に潜らない段階で骨組みを推測し、屋根裏にもぐって実際にそれを確認すると、「おーそうきたか!」と言う感じになり、なかなか面白いものなのです。

かといってシッカリしていないかと言えばそうでもなく、1階部分に壁がない柱間も、屋根裏部分に木舞と土壁が設けてあったり、梁が組まれていたりして耐震的な事もきちんと考えられられています。

いい勉強させてもらっているのだから、きちんと設計に生かしてゆかねばなりませんね。


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2015年6月1日月曜日

150601 山梨の理想の家のきまり13

週末、南アルプス市の民家の調査に行ってきました。

南アルプス市は広いのですが、場所は、どちらかと言えば山の近くの甲府盆地の西のヘリ辺りです。

視界は広がっていて富士山も八ヶ岳も見え、ちょうど天気く、風も心地よく、三拍子そろって快適な調査ができました。


民家を調査しにお宅に伺うと、外からの第一印象でなんとなく良い家かどうかわかります。

今回のお宅もそうでした。

いったい何を根拠にそう感じるのかと思い考えてみたところ、二つの要素にたどり着きました。

一つは構造的な事。

人の目というものは意外と正確で、造りがしっかりしていないで下がったりしていると結構わかるものです。

だから、パッと見てカチッとしている建物は、ほとんど構造的にしっかりしています。

もう一つは、要はきちんと手入れをされているかどうかです。

きちんと整頓されているか、庭木は手入れされているかなどなどなのですが、特に庭木や鉢物がきちんとされている事はポイントが高いような気がします。



良く考えてみると人の顔も同じですね。

病気が無く、考えがしっかりしていればカチッとして見えるもの、いや逆もまたしかりなのか?


ここで山梨の理想の家のきまりなのですが、 家の一部として本気で緑を考える です。

パリでドミニクペーロとジャンヌーベルをみたとき、ぶったまげた話をここでも前に書きましたが、それ以来、そしていろいろな場所で家の面構えを見ればみるほど、緑を本気で家の一部として考えなければならない気がしています。

でも新築の場合、うまくいかないことがあります。施主が、僕が考える「緑よりも優先順位の低い事」の方を優先してしまう事があるからです。

わたくしの不徳の致すところでありますが.....

かけるに越したことはないのですが、いきなり高額な大きな木を植えなくても、植木鉢でも良いし、初めは小さな木でも少しだけ手をかけてあげれば、10年もすればびっくりするほど大きく見ごたえのある木になります。

全ての人に緑は優しいのに......



今回のお宅もシッカリした作りと、可愛いお孫さん、それを表すような良い第一印象でした。

家の面構え、人の顔と一緒です。

デザインとかカッコイイとかそんなモノじゃなく良い面構えの家を建てたいものです。




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150530 雪囲い

能登が舞台のNHKの朝ドラで、冬雪囲いがしてあるシーンが出ていました。

雪囲いをするような、季節に応じた住まい方ってやっぱりいいな~、と思っていたら、最近僕の周りでも季節に応じた住まい方を見かける事に気が付きました。

庇もほとんど出ていない家の南面に、この季節になるとスダレとかテントみたいなものが取り付きはじめます。


青森のがんき。いわゆる雪よけのアーケードです。





231219 気になること

たまに書いている「気になるシリーズ」です。 前からも書いていますが、僕は、建築の設計者として一番(と言うか人として)大切な事は、想像力だと思っています。 若い頃、師匠から「なぜこうなっているのか?、そして自分ならどうするか?常に考えろ!」と言われました。 そのおかげで、建築のみな...