2015年8月31日月曜日

150831 山梨の理想の家のきまり4

ところで、今回のタイトルは、山梨の理想の家のきまり4 です。

今度は17のはずなのですが、間違いではありませんよ。



昨日は上棟でした。

午前中、一時本格的に雨が降ってきて「誰が雨男だ?」などという笑い話にもなりましたが、その後は8月にしてはあまり暑くもなく、終わってみれば上棟日和でした。

今回の家は、平屋で軒の出が1100もあります。

今時1100軒が出ている新築住宅は、なかなかお目にかかる事はできません。

次第に立ち上がってくる骨組みを見ながら、

安心できる大きな屋根 は良いな~」と改めて、そしてしみじみ感じてきました。







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2015年8月24日月曜日

150824 遮熱シート

今日は、現場で瑕疵保証の躯体検査でした。

躯体検査は、筋交いと防水関係が確認できる段階になったら行うルールになっています。



ところで、近ごろ遮熱が話題になっています。

今回の現場も、今まで使っていた「透湿防水シート」に遮熱性能が加わった、「遮熱透湿防水シート」を使っています。





メーカーもいろいろ考えてくるものですね。


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2015年8月19日水曜日

150819 山梨の理想の家のきまり16

子供の頃、友人Kの家に遊びに行くと、Kのお母さんがホットサンドを焼いてくれました。

これがとても美味しくて、たぶん僕が「美味しい美味しい」と言って食べていたのでしょう、Kのお母さんは、僕が行くといつもホットサンドを焼いてくれました。

そのおかげか僕はホットサンドが大好きで、食べるといつもKのお袋さんを思い出します。



そのお袋さんが数年前亡くなりました。

お葬式でKから聞いたのですが、遺骨の一部を隅田川に散いて欲しいという遺言だったそうなのです。

Kのお袋さんは東京大空襲で家族全員を亡くし、一人になってしまったそうで、そのつらい思いをずっと抱えていたのですね。

遺言通り、お袋さんを家族のもとに帰してあげたそうです。



僕にも戦争に行った親類はいましたが、直接話を聞いた事はありませんでした。

身近な人の戦争体験を聞いたのは、Kのお袋さんだけです。

そして「隅田川に流してほしい」と言う一言だけで、東京大空襲がどれだけ凄まじく、悲惨なものだったか想像できました。

近頃、戦争に関する事が多く語られています。先日行った広島もそうですが、戦争体験を見聞きした上で、想像力を働かせて我が事のように感じることが大切だと思います。

まあ何事でも、それが一番大切なのですけれど。



Kのお袋さんが作ってくれたものより美味しいホットサンドにいまだに巡り合っていません。そしてお袋さんが亡くなってから、僕はホットサンドを食べると戦争の事も考えるようになりました。



近年、そんな事を考えながら、家で好きなホットサンドを作りたいと思っていたのですが、僕の周りでは、フライパンで挟んでコンロにかける様なシンプルなプレートがなく、凸凸しい電気式のものしか売っていませんでした。

買うのを躊躇していたのですが、先日アウトドア用品で、イメージしていたシンプルなモノを見つけました。

即買いし、さっそく使っています。


今日のホットサンドの具はベーコンと卵とチーズ。ガソリンストーブは30年選手です。



アウトドア用品なので外でも使っているのですが、同じホットサンドを作るにしても外で作り、それを食べるのはとてもいい気分です。



こういったアウトドアな感じのキッチンスペース、しかも「さあやるぞ!」という気負った感じではなく「今日は外にしようか?」、のような気軽な感じのスペースがあるとすごくいいと思います。

もちろん本物のキッチンの隣に配置し、調味料とか、冷蔵庫とかすぐ取りに行けるようにして。

外流しが付いていて、魚をさばいたり、炭火の煙も気にならない。

そして夜の灯りは、もちろんガソリンランタン。

キャンプに行くときは、その道具をそのまま持って行けるような、アウトドア用品置き場を兼ねたりしているといいですね。



アウトドアキッチン

こんなスペースがあるプランを考えているだけでワクワクしてしまいます。



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2015年8月13日木曜日

150813 またしても地産地消の話

先日キャンプに行ってきました。

僕は若いころからキャンプによく行っていて、いろいろな失敗を経て経験を積んでてきたので結構キャンプは得意だと思っています。

道具もそれなりに持っています。

今回も、隣でLEDランタンで明かりを取っていたシロート?家族を横目に、お気にいりのガソリンランタンを灯し、子供達が寝静まった真夜中、一人ウイスキーをのみながら読書なんかしていい気になっていました。

ちなみにキャンプを成功させるコツは「キャンプ自体を目的にしない事」だと思います。



キャンプでの食事はいつも、ペレットストーブで使っている薪とホームセンターで売っている木炭を持って行き、それで調理しています。

今回のメインは焼き鳥にしました。



ところが、楽しく焼いたり食べたりしていると、どこからかドブのような臭いがする気がするのです。

さっきまでそこで泳いだほど綺麗な川の畔のキャンプ場です。ドブ臭いわけないと思いながら臭いの原因が解らずに夕食の時間が過ぎました。



翌朝、食事の支度をしようと火を着けたらまたあの匂いがします。

これはもう原因を突き止めるしかないと、あちこち嗅ぎまわり臭いの元を特定しました。

なんとホームセンターで買った木炭が臭かったのです。

外国産のマングローブの木炭で、3kgで300円ほどの低価格。どこの木を使ってどんな作り方をした物なのでしょう?

ドブ臭いのだから、ドブのような汚い水に漬いていた木を使っているのでしょう。そんな木炭でお湯を沸かすならまだしも、網焼きをしてしまった事にゾッとしてしまいました。



いつも何も考えずに値段で安い木炭を買っていたのですが、よくよく考えたら国産のもので値段の高いものも売っていました。

こんなところにも製品の産地に関する問題があるとは....。

「木炭向きの木なんて山にいくらでもあるので、いっそのこと自分で作ろうか?」なんて思ってしまいました。



ちなみに、今回の水が綺麗なキャンプ場は山梨県の小菅村です。

隣の丹波山村にある「日本一のすべり台」もおすすめです。


ちなみに、「日本一のすべり台」と「日本一のすべり台の上り階段」とはセットなので.......




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2015年8月12日水曜日

150812 瓦葺

前回の続きです。

先日現場に行ったら、ちょうど瓦屋さんが屋根を葺いていました。

ただでさえ暑いのに、屋根に上っての作業なんて本当に頭が下がります。

「大変だね」とか話をしたのですが、「水分補給とか休憩とかきちんとしているし、習慣になっているのでそれほどでも...」という事でした。

それよりも、毎年お盆休み明けの方が体がなまってしまっているので大変なんだそうです。

とにかくご苦労様です。



瓦は金属板に比べて温まりにくくて冷えにくい素材です。

一見すると、瓦の方が室内は暑くないような気がします。しかし、最近の35℃を超えるような環境では、芯まで熱くなった瓦はそのままでは夜になっても熱を持ったままで、夜外が涼しくなったのに室内の2階は暑いまま、なんてことになります。

こんな時の解決法は、屋根に水を撒く、小屋裏を強制的に換気するなどです。

このように理屈を考え、日よけとか、打ち水とかの効果的な方法を駆使し生活を工夫することも「きちんと断熱すること」に加えて必要なことだと思います。



自然とガチンコで対峙するばかりではいけません。





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231219 気になること

たまに書いている「気になるシリーズ」です。 前からも書いていますが、僕は、建築の設計者として一番(と言うか人として)大切な事は、想像力だと思っています。 若い頃、師匠から「なぜこうなっているのか?、そして自分ならどうするか?常に考えろ!」と言われました。 そのおかげで、建築のみな...